自己紹介は誤解されている

日本では、男のおしゃべりは一種の苦々しさを以って見られてきました。”男は黙って ・・・” ”沈黙は金” ”巧言令色鮮(すくな)し仁” 最近は少なくなったとはいえ、まだまだこの価値観は世間に根強いものがあります。”自分を売り込むなど、あさましい!” 聞きなれた言葉ですね。知らず知らず、これらの言葉が我々の行動を束縛しているんです。

自己紹介、自己アピールは絶対必要です。

日本では、口数少ないことが男の一つの条件とされてきました。でも、他人に認められたいというのは人間の本能ですから、心の底では願望が渦巻いています。俺を認めてくれ! 俺はこんな人間なんだ! 心の底からの絶叫です。そもそも、入社試験に面接や自己紹介は避けて通れません。自己紹介のために自己紹介書を作りました。面接時には、口頭で自己紹介を行ったはずです。入社してからでも、職場では他人に認めてもらわなくっちゃ、給料は上りません。俺のホントの価値はこんなものじゃないといくらあなたが思っても、世間が、他人が、認めてくれなかったらどうしようもないでしょう。たとえ、あなたがよくても奥さんを始めご家族はたまったものじゃない。武士は食わねど高楊枝はあなただけの価値観だし、やせ我慢の極みです。付き合わされるほうはたまったものじゃないです。ずっと独身で通されるのなら、その生き方や好し!潔くってカッコイイです。

自己紹介から自己PRへ

ご飯をおなか一杯食べる為にはお金を稼がなくちゃならない。それには、他人から認められること。そのためには、自分を売り込むこと。売り込みの第一歩は、自己紹介なのです。 仕事でのウリ、人間としてのウリを相手に売り込みます。ウリとなる部分を抜粋してまとめて説明するのが、自己PRです。自分自身を売るセールストークです。自己紹介では他者との違いをアピールする必要はありませんが、自己PRは自分を高く売り込むのが目的なので、他者との比較は避けて通れず、必然的に自分と他者との差について述べなくてはなりません。他者との差を具体的にしたものが特技です。今まで何をしてきたのか。 この会社に入って何をしたいのか。 自分は何が出来るのか。 この会社にどのような利益をもたらすことができるのか。 特技があれば、こういった具体的な成果の予想や仕事への希望を、自信を持って説明できます。他人にない特技があると自己PRは断然有利です。